INTERVIEW
京田先生インタビュー
健康肌育研究所が1番目にリコメンドするのが
シーズヴィ化粧品です。
基礎化粧品5点だけのシンプルなラインナップ。
敏感肌もニキビ肌も、若い人や子供の肌も、
老化肌も、
もちろん性別も関係ない。
誰もが使える化粧品です。
シーズヴィ化粧品は他のメーカーの化粧品と
コンセプトも、使いかたも、ちょっと違います。
そしてこの化粧品でスキンケアをすると、
キメが整うのです。
キメの整った肌は、
赤ちゃんの肌がそうであるように、
きれいで健康な肌です。
健康肌育研究所は、この小さな化粧品メーカーの
他とちょっと違う考え方に感銘を受けて、
研究所の仲間の肌育セラピストの皆さんに
サロンで使っていただき、
サロンのお客様に
ホームケアでも使っていただきながら
肌への効果を研究しています。
そこで、シーズヴィ化粧品を
開発した京田悦子さんに
健康肌育研究所の所長、福場美知留が、
製品について、スキンケアに対する
考え方について、お話を伺いました。
エステティシャンとして毎日お客様のお肌に触れ、
目の前のその肌を改善することに
真摯に向き合って来た
京田さんにしか作れない
化粧品であることがわかります。
シーズヴィ開発者
京田 悦子
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健康肌育研究所所長
福場美知留
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目次
第1話
『シーズヴィが生まれるまで』
福場
健康肌育研究所では、
シーズヴィ化粧品という
スキンケアコスメをおすすめしています。
シーズヴィは、研究所の理念でもある
「きれいなキメを作る、健康な肌を作る」
ことができる、
稀に見る
スキンケア化粧品だと思っています。
今日はその開発者である京田悦子さんに、
コロナ禍の中、Zoomでのインタビューに
なりますが、
お話を伺いたいと思います。
早速ですが、エステティシャンとして
サロン開業されて、
お客様のケアをしていらっしゃった
京田先生が、
なぜ化粧品を作ろうと
考えたのか、
そのきっかけについて
お話いただければと思います。
京田
化粧品を特に作ろうと
思ったわけではなくて、
私がやりたかったのは
スキンケアなんです。
トラブル肌のスキンケアをしたくて、
その全般的な流れのなかで自然と
化粧品を
作らなければいけなくなってきた、
というところです。
じつはうちの息子がアトピーがひどくて、
彼を実験台のようにしてスキンケアを
試していたところ、
知人に皮膚科の先生のアトピーの講習を
聞きに行かないかと誘われて。
息子と一緒に
聞きに行ったんですけれども、
その時の皮膚科の先生との出会いが
大きかったです。
スキンケアの大切さを
その先生に教えていただいて、
それはまさに
私が知りたかったことでした。
パソコンもない時代だったので、
お手紙のやりとりから
始まって、
この仕事にも理解のある先生で。
それが私のオタク人生の始まりです
(笑)。
福場
じゃあ最初は、お客様のため
というよりは、
自分の息子さんの
トラブルをどうにかしたいという親心、
そういうところからの
スタートだったわけですね。
京田
トラブル肌に関しては
息子がきっかけを作ってくれました。
それと同時に毎日のサロンの仕事で
湧いてくる疑問があって、
どうしてもこのたるみをどうにかしたい、
シミをどうにかしたい、
化粧品でできることはないのかを
知りたいんだけれど、
情報のない時代だったから、
どうやって知ればいいのかわからなくて、
自分が捕まえられる人は
すべて捕まえて聞きました。
皮膚科のお医者さんだったりとか、
化粧品のメーカーさんや、
研究者の人を紹介してもらったりとか。
この化粧品はどうして
こういう風に作られてるのか、
どういう皮膚の人を思って
これを作ったのかとか、
すべてが知りたくて。
今は簡単に情報が手に入る時代ですけど、
ひとつひとつの疑問を解くのに、
足を運んで教えてもらいました。
あと、トラブルを改善するには
皮膚のことを知らなきゃいけないので、
皮膚科学会や
美容皮膚科学会に行ったりとか。
化粧品開発の業界の展示会に行ったり。
色んなところに足を運びました。
そうしているうちに、
だんだんと化粧品の
裏の実情もわかって来て、
見る目が養われましたね。
福場
化粧品を作るって本当に大変なことで。
私も化粧品会社の
代表をやってたことがあるので
わかるんですが、
そこまで大変なことをして、
作ろうと思ったのは、
やはり結果をどうしても出したい
という
強い思いがあったのでしょうか。
京田
そうですね、
結果を出したいというのが一番です。
でも欲しいアイテムを全部一気に
作ったっていうことではなくて、
一個ずつだったんです。本当に一個ずつ。
そもそも私が化粧品を作らなくては
と思ったのには、
スコープとの出会いがベースにあります。
スキンスコープで見たときに
キメの細かい肌が
肉眼で見てもきれいな肌で、
それでお客さまに結果を出すための
キメを作れる化粧品が必要だったんです。
でも実は、キメを作るっていうことが
本当に大切なことなのかなっていう
格闘の時期もあったりしました。
化粧品の業界の流れ的に大まかに言うと、
30年前は結構油分の多い
化粧品が流行って、
そのあとピーリングブームが来て、
今はジェルのオールインワン的な
保湿のやりかたが流行ってますが。
私も流行りにひととおり
全部乗ってやってきました。
それで、やりながら感じる疑問があって。
例えば油分の保湿をして行って
スコープで見ると、
確かにキメは作られていくんですけど、
作るスピードがとっても遅い。
なおかつ肌が固くなったり、
酸化してくすんだり。
皮膚を重たくする保湿のやり方だなあ
っていうのをすごく感じました。
で、ピーリングブームが来て、
まったくキメを無視してる施術だけど、
それでいいのかもしれないって思う、
そういう時もあったりしました。
ですけど、ピーリングは
とにかく肌バランスを崩します。
スコープで肌を見てると、
やっぱり角質を削る化粧品で
いい結果に
出るものは今まで
見ることができませんでした。
結局、なんで化粧品を
作るようになったかというと、
即効性があったり、
簡単で時短で使えるような
化粧品がもてはやされて
リスクが多い化粧品が
どんどん増えていく。
さっぱり感や浸透感を演出するために
エタノールが多く配合された化粧水や、
スルッとメイクが落ちる
クレンジングとか。
かえって乾燥の原因になったり
副作用的なことが多い。
納得のいく化粧品が世の中になくて。
それで試行錯誤しながら
一個ずつ一個ずつ作ってきたんです。
福場
でもね、それって、
実は研究者の立ち位置で、
普通の化粧品会社の方向性っていうのは、
まあ私も化粧品会社だったわけですから、
どういうプロデュースで、
何を売りにしてどういう展開で
売り上げを上げていくかっていうところに
視点が集まると思うんですね。
そこに関しては、京田先生は何か
戦略を持ってやられてたんですか?
もともと販売しようって思ってましたか?
京田
いえ、まったく。あはは。
本当にまったく
販売しようなんて思ってなくて。
もうただただキメを作りたい一心。
正しい皮膚を求めてただけで。
もちろん他に売るつもりも一切なくて、
うちのお客様の目の前の皮膚を
きれいにしたくて
やってきただけなので。
だから戦略とかまったく
考えてなかったです。
福場
そうなんですか(笑)。
普通ね、化粧品会社っていうのは
戦略ありきです。
ビジネスですから。
ひとつアイテムを作るとなると、
1000個単位で作らないといけない。
在庫を持ったら
それがちゃんと流通して行くのかどうか、
取引先だとか、
お客様の回転がどれくらいだろうかとか。
資金も持ってなきゃできない、
経営を続けていかないといけない。
そういったリスクは
考えなかったんですね。
京田
はじめはクレンジングだけとか、
一個ずつでやっていったので
一気に
お金が必要だったってことも
なかったですし。
私は、今日は素晴らしいキメが
揃ってますね。とか
とにかくキメを毎回スコープで見て、
今の肌状態をお話しするんですね。
今日はこうなってる。
もしかしたらこれをこういう風に
使ったからかもしれないよ、とか。
何か違うものを使わなかった?とか。
全てキメが教えてくれて
答えが出てくるので。
それを信頼していただいてるのか、
私がおすすめするとすごい数の化粧品を
買ってくださるので、
まとめて作ることができたんです。
福場
なるほど、確かにスコープは
嘘をつきませんし、
信頼を築く上でも
よいツールになりますね。
自分の理想のものを作る、ということで
スタートを切ったわけですけども、
化粧品を作るとなると、
今はこういう成分が流行ってますよとか、
新たに抗酸化成分の
こんなのも出てきましたよ
っていう情報をメーカーさんは
必ず持ってきますよね。
その時先生はどうされるんですか?
その新しい成分。
入れてグレードを上げるのか。
本来だったらグレードが上がるっていう
考え方になるんですが。
グレードを上げるっていう
ジャッジをするんですか?
京田
それは、一通り
必ず見るようにはしてます。
ヒト幹細胞が流行ったら、
展示会に足を運びます。
その成分を売ってる
会社の展示があるから。
化粧品メーカーは
そこから成分を買って調合して
化粧品を作ります。
で、本当にその成分は化粧品として
処方された時に
ちゃんと働くのか。
その効果が本当にあるものなのか
っていう
疑問が大きくあったので、
必ず足を運んで、
どういうことなんですかねっていうのを
ブースに行って
お話を聞くんですけれども。
成分を研究して、
例えば人の脂肪細胞から抽出して、
こんな実験結果が出ました!って
それはすごい!って思うんですが、
結局その成分と何を組み合わせて
化粧品として作るのか、
という、
処方の合計の形が一番大事なんだな。
という事が分かります。
福場
そういうことなんですよね。
ただ一般の消費者は、
そこがなかなか分かりづらいところで。
新たにこんな素晴らしい商品が出ました、
ノーベル賞受賞成分ですっていう
宣伝文句に踊らされてしまう。
それは確かに
すばらしい成分なんだけれども、
それを使ってこのクリームを作ったら、
そのクリームが成分の力を
発揮するかっていうのは
まったく別物じゃないですか。
京田
そうですね。同じ成分が
入っているからと言って、
ビタミンCと組み合わせてる場合、
コラーゲンと組み合わせてる場合、
極端に言うとですね。
それが入る場所も違う、
それぞれ分子の大きさも違う。
pHも違う。
だから皮膚に対しての
仕事も変わってくる。
化粧品としての完成品が
皮膚の一体どこにどういう
お仕事をするのか、
が一番大事なことなので。
福場
でも消費者は
素晴らしいノーベル賞受賞成分が
入っているこの商品イコール
すばらしいって考えがちですよね。
京田
はい。
福場
普通メーカーは、
新しい成分や話題の成分が
入っていれば商品が売れる、と考えます。
でもどんなにすばらしい成分でも、
一緒に入れる成分や
パーセンテージによって
まったく肌への働きかけが違ってくる。
逆作用になることもある。
そこまでを考えて、
あえて成分を省くというのは
メーカーとしては
とても勇気のいることだと思います。
ところで、実際に先生の化粧品で
洗って保湿するという、
誰でも簡単にできることで、
2週間でキメができるってすごい!
と思ったんですが、
なぜここまでちゃんと
キメを作れるんでしょう?
どんなこだわりをもって、
どんな風に作っているのでしょうか。
京田
なぜかというと、
それは私の頭が悪いからだと思います
(笑)。
頭の良い研究者の人は
化学式で考えますが、
私にはそういう発想はできません。
でも現場で皮膚の経過を見るのは
誰よりも知っているっていう
自信はあった。
ローションにエタノールを足したら
逆に蒸発しちゃうじゃん
っていうことになります。
剥離剤を入れたら
角質を溶かしちゃうとか。
分子の大きさも単純なことで、
大きな分子は肌に入らない。
そういうシンプルな足し算引き算の
発想から作っていて、
いらないものは全部省いて、
鎮静成分や保湿成分、
絶対必要なものだけを入れながら
的確に角質層に水分が入る
処方のかたちを追求してきた。
クレンジングはやっぱり角質を削らずに
毛穴洗浄したいよね、とか
化粧水とクリームでどうにか角質層を
長時間保湿する技術はないか?
っていう感じで、
研究者の方たちと一緒に
追求していった感じなんですが。
洗顔フォームに関しては
一番最後に作ったんですが、
これも一年がかりで
微妙なバランス調整をしながら
作っていきました。
で、何を作りたかったかって言ったら、
丸いまま、キメをきれいに整えたまま
クリアな肌にする洗顔フォーム。
世にある洗顔フォームは
ほぼ角質を削っちゃいます。
で、どうしたらいいんだろうと思って
イメージを伝えたら
素晴らしい試作ができて来た。
浸透圧を起こす洗顔フォーム。
水分と皮膚のくすみを入れ替えてくれる。
使うことでpHバランスをとってくれる
っていう洗顔フォームでした。
だけど、これでOK状態になってから
しばらく検査をかけるんですね。
一か月検査をかけたら
粒子ができてしまって
ポンプが動かなくなりました。
で、また一からのやり直しで、
微調整を続けてやっとポンプも大丈夫、
浸透圧を起こす、
フワっとしたキメづくりもできる、
pHバランスを整えてくれる
洗顔フォームっていうのを
開発することができました。
(つづきます)